2015.08.15
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
暑さも少しやわらぎ、日が落ちるころには少し過ごしやすくなってきましたね。
しばらく残暑という言葉も聞くとは思いますが、これから少しずつ秋になっていくのでしょう♪
さて、ここ数日はデザイナーの盗用問題がニュースになっていましたが、みなさんはどんなニュースかご存知ですか?
人それぞれ価値観があるので、正しい間違いではないのですが、きっとみなさまの中でも何か思うことはあったのではないでしょうか?
著作権や法的なうんぬん以前に、倫理的に・・・考えることはありますよね。
実はそんな倫理問題ですが、動物病院業界でも他人事ではありません。
つい先日、8月2日に東京で皮膚病セミナーを開催したのですが、とんでもない驚きの事実が発覚しました。
当院は皮膚病のシーズー、ブルドッグ犬種(フレンチ・ブルドッグまたはイングリッシュ・ブルドッグ)に限定して、飼主さま向けの皮膚病セミナーを開催したのですが、そこになんと・・・!!
同業である動物病院が身分を伏せて飼主さまの皮膚病の犬を代理で連れてきて参加されていました・・・
そして当院のスキンケア専属スタッフの個別相談、そして僕から個別相談で治療の答えを聞いて「今日は親の代理で連れてきただけで、決定権がないため、後から・・・。スキンケア商品もオンラインショップで・・・」と何も希望されること無く帰られました。
最初は本当に親の代理出席かと考えましたが、個別相談時の言動に違和感があり、しばらくたってもその後のご連絡がなかったため、調べてみたところ同業者であることが判明しました。
実は当院ではスキンケアとノウハウについて、共感いただける多くの病院で利用できるようにと、ホームページで同業動物病院向けの問い合わせフォームを作っています。
その状況の中で、開かれた門戸を無視し、偽りの情報でセミナーに参加し、治せない皮膚病のわんちゃんを代理で連れて治し方を聞いて帰るという姑息な手段に対して非常に強い憤りを覚え、病院から強い抗議をしていますが、いまだに納得できる対応はありません。
当院は今回のセミナーに大きなエネルギーを割いて望みました。
1ヶ月以上前からスライド作成を開始し、スタッフ全員でシュミレーションを繰り返し、何度も修正してきました。
当日は午前の外来をこなしてから出発、採血の準備と顕微鏡も持参し、夜9時まで現地で個別相談に応じ、最終の新幹線で名古屋まで戻ってきました。
病院に戻り後片付けをしてかえるときには日付も変わっていました。
これは僕だけの努力だけではありません。
従業員も僕を信じてこのハードワークをこなしてきました。
もちろんボランティアではありませんので、正当な対価・評価があってこその努力だと考えています。
しかし今回の動物病院のとった行動はどうでしょうか?
僕だけでなく、当日深夜までついてきてくれた従業員の仕事が踏みにじられたようで無念です。
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