2018.03.15
柴犬のアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病だけでなく、アポキルが効かない難治性皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
アポキルが発売されたことで柴犬の皮膚病の治療は随分と楽になったと思うのですが、アポキルはどんな痒みにも効くわけではありません。
「効く」と思って使ったのに効かない、1日2回服用しているのに効かない・・・柴犬の皮膚病のあるあるではないでしょうか。
今日紹介する症例も、柴犬のよくあるアトピーにもかかわらず1日に2回アポキルを服用しているのに痒みがとれないというわんちゃんです。
【症例】
柴犬 10カ月 女の子
【経過】
〇生後4か月のころからずっと痒い!
〇腕を掻く&噛む、口唇を掻く、目を腕で掻く、お腹の側面を後ろ脚で掻く
〇アレルギー対応療法食を色々試すも、何を食べても改善しない
〇アポキルを1日2回服用しているにも関わらず痒い
それでは初診時の状態を紹介します。
まずは正面から。
続いて、顔を色々な角度からみてみましょう。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて、腹部です。
続いて、体幹の左側面とその拡大です。
続いて、左前腕(やや後ろから)とその拡大です。
続いて、右前腕の内側とその拡大です。
同じく右前腕の外~尾側の拡大です。
それでは初診時から2か月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
元々の痒みを10として、今は0~1程度です。
掻き壊して毛並みが悪くなっていた部位も随分と生えそろってきました。
顔・腕などの赤みもほぼなくなりました。
アポキルは1日2回だったものが、「ここ1週間飲んでないけど、痒くない」という改善です。
診断はいつものように一瞬で、柴犬にアポキルが効かないパターンの典型症例ですね。
柴犬の正常をしれば、この治療が可能です。
柴犬の痒い皮膚病でお悩みの方は、当院を受診してください。
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