ダックスの症例報告

【ダックスの毛並み治療】アポキル、ステロイドが効かない皮膚炎

2022.02.08

こんにちは。犬の皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はミニチュアダックスフンドの症例をご紹介します。

 

 

 

【症例】

ミニチュアダックスフンド  1歳11ヶ月  女の子(避妊済)

 

【経過】

〇9ヶ月程前から痒みや赤み、皮膚炎が悪化している

〇アレルミューン注射(アトピー性皮膚炎のわんちゃんに使用される注射)を6回打ったが効果なし

〇アポキル、ステロイドも効果なし

 

 

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

 

 

こちらは顎を上げたところです。皮膚炎に加え、かなり毛の薄い状態です。

 

 

 

次はお顔のアップです。

口周りは特に痒みが出ている部位で、毛も無く、ひっかき傷もできています。

そして頭頂部の毛も脱毛している状態です。

 

 

そしてこちらは胸、前足の写真です。

特に胸にの辺りは毛がほとんど無く、赤みもあります。

足にはかさぶたもあり、皮膚の状態もごわごわしているのが分かります。

 

 

 

 

次は胸~お腹の写真をご覧下さい。

胸は毛がスカスカで、脇やお腹の辺りは毛がありません。

 

 

 

そして側面から見た後足です。

こちらも毛がスカスカの状態で毛並みも良くありません。

 

 

全体の写真も毛並みが悪く、少ない印象を受けます。

 

 

 

 

それでは、約3ヶ月後の写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この子は発症してから、アポキルやステロイド、アレルミューンなど色々試しても悪化が続いていました。

食事を切り替えたり、シャンプーも2週間に1度行っていたそうです。

今回の当院の治療で効果が出たのは、基礎疾患に原因がある事を見極めその治療を行うことができたからです。皮膚病からホルモン疾患などは見落とされがちですが、根本の治療を行わないと中々改善しない場合も多くあります。この子の場合は必要な投薬治療と、腸内環境を整える為に当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)を使用しました。それに加えて、ご自宅でのスキンケアも行って頂きました。

必要な治療ができれば、この子の場合だと1週間後には痒みを半分まで減らす事ができ、1ヶ月後には皮膚炎も落ち着きました。2ヶ月後には痒みはほぼ無くなり毛も再生し、3ヶ月後には写真の様に毛並みもかなり良くなり、毛量も増え、毛が無かった所にもしっかり毛が再生しました。

 

ずっと皮膚病で悩んでいる、中々良くならない、アポキルやステロイドを服用しても改善しない、など、わんちゃんの皮膚病や毛並みの事でお困りの事があれば、是非当院にご相談下さい。

尚、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。

※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。

詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト

 

 

今回、腸内環境を整える為に使用した当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)、ご自宅で行って頂いたスキンケア製品は以下のオンラインショップからご覧頂けます。⇒サプリメント・スキンケア製品

 

 

 

【症例報告制作者】  看護師 森

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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