2014.04.21
こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長平川です。
4月になると新しい1年が始まる実感があるので「今年で臨床経験〇年目」ということが頭を過るですが、参考までに僕は今年で13年目になりました。
13年でえらそうなこと言うのは気が引けますが、わかった風の口を聞くとすれば・・・「平常心で診療に臨む」ということがとても重要だと考えています。
人は「経験」を生かしてこそ、危機回避や最短ルートでのゴールを目指すことができるのですが、経験はときに「危険な先入観」にもなりえます。
経験は長所ですが、先入観は短所、どちらも紙一重のいい例えですね。
そのため「経験を生かした平常心で臨む」ことが大事なのですが、これがまた言葉では言い表せないほど難しいのです。
わかりやすい(?)例えが、「タイムショック」というクイズ番組ですが、覚えていますか?
1分間で10問のクイズに答える・・・・・・そう!しかも椅子にのって高いところにあがって、点数が低いとグルグル回転するクイズ番組です。
出演された方の多くの人がいいますが、「客観的に見ていると答えられるが、ここ(椅子)に座ると緊張で・・・」簡単な問題にも答えられなかったりします。
ネプリーグのタイムボンバーも同じようなプレッシャーがありそうですね。
平常心で臨めばなんでもない問題にも関わらず・・・人の頭脳(思考回路)って不思議ですよね。
13年目に入った僕は今でも難しいなぁと思うのですが、そんな中この平常心で医療が行えるのが・・・麻衣子先生です。
麻衣子先生の仕事を初めて見たときから「なんだこの先生は!すごい!」とびっくりしたのですが、今でも僕は追いつけません。
先日ものすごく忙しい時間帯に、僕がふと悩んでいるとフッと横から現れ、カルテに書かれている情報だけで「〇〇〇じゃない?」と一言。
僕の頭のなかでバラバラだったものが綺麗に繋がりました。
確かに、客観的にはそこまで難しくないのですが、僕には先入観があったんですね。
違う角度でみればなんでもなかったはずなのに・・・見る位置を変えることに気付かなかった。
従業員には「先入観で仕事するな」と言っている本人が13年やっていてもこれか・・・と自己嫌悪に陥りましたが、次に生かそうと思います。
そんないつでも平常心な麻衣子先生が新しいカルテをとることはないので、麻衣子先生に診てもらっている人は幸せ者だろうな~と僕は客観的に見ています。
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