2019.06.04
こんにちは、獣医師の平川です。
先日、【世界初の治療法】閃きは確信へで掲載した症例の治療経過を紹介します。
※長く通院している症例で、過去の治療内容でもなんどかよくなってきたのですが、今回「今の治療に限界がある」と判断せざるを得ないぶり返しがあったので、方向性を変えることにしました。
まずは頚部です。
続いて、前胸部~上腕です。
続いて右上腕の拡大です。
続いて、右前腕です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて、右後肢の膝周辺です。
続いて、右後肢の甲です。
非常部重度の脂漏と皮膚炎がありました。
ここから今までまったく行ったことがない治療を加え、5週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まだ途中経過ですが、劇的に改善しつつあります。
ポイント①
この投薬治療開始前写真は、この状態でも当院での治療を続けてきた結果であり、決して無治療ではなかった。
ポイント②
この5週間に加えた治療は、アポキル・シクロスポリン(免疫抑制剤)・甲状腺ホルモン剤といった一般的に知られた皮膚治療薬ではない。
参考までに、5年前の僕はこの治療法を想像していませんでした。
2~3年前にこのタイプの皮膚病があることに気づき、去年にはその分野の大学病院の先生にも「〇〇〇〇〇〇という病気があるのではないか」と聞いてみましたが、「聞いたことがない」と回答いただきました。
まだ1症例ですが狙いすました1症例なので、やはり・・・
「答えは想定外にあり」
できっとまだ知られていない疾患かと思います。
今年の学術は、夏に心因性の新しい治療法を発表する予定なので、この新しい疾患&治療法についての発表は2020年の仕事にしようと思います。
それまでに5~10症例は蓄積する予定です。
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