2023.09.05
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はシーズーの子の症例です。
【症例】
シーズー 9歳4ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇身体全体の脱毛
〇脂っぽく、ベタベタ
〇ステロイド、アポキル、サイトポイント注射をするも改善せず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは正面からのお写真とお顔の写真です。
こちらは首です。
次は胸~足先の写真と足先の拡大写真です。
こちらは胸、お腹のお写真です。
最後に側面から体のお写真です。
【初診時の見極め】
ポイント①投薬治療
シーズーの脂漏症は難治性になりやすいのですが、積極的な投薬治療でかなりの改善が期待できます。しかしアポキルやサイトポイントではシーズーの脂漏症は改善しにくいため、当院ではメイン治療薬にはならないと考えています。
ポイント②スキンケア
一般的にスキンケアで改善を目指すとなりやすいのですが、スキンケアでは脂漏症は治りません。
絶対に不可欠なものがスキンケアですが、スキンケアで対応できるのは軽症の脂漏症のみです。
スキンケアをしてもまた数日後には脂っぽくなるのを繰り返してしまいます。これでは根本的とは言えません。
大事なのは、
「なぜ脂漏症になるのか?」
「脂漏症を抑える方法は?」
です。
ただし、この「脂漏症の根本的治療法」がわかれば誰も苦労しません。
今の皮膚科が脂漏症に苦戦する理由は単純で、
「原因がわかってないから」
「治療法がないから」
です。
当院ではこの原因を「診断名のない遺伝的要因」としながら、
特殊な投薬治療でアプローチして抑え込むことに成功しています。
※教科書に記載がないため、当院のみでの治療となります。
【当院の治療プラン】
①脂漏症
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③心因性
・投薬治療
④週に1~2回のスキンケア(脂漏症)
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
それでは初診時から約2ヶ月半後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、治療開始から約2週間後から改善の様子が現れ、顔の毛が生え始め、皮膚の赤みや皮脂も減り、フケは治療前の半分以下になりました。
1カ月後には全体の毛も生え始め、2か月後には痒みがほとんどない状態になり、治療開始から約2ヶ月半ほどでAfteのお写真の状態まで改善しました。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
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