2015.01.10
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
もうお正月とはいえないほど随分と遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年のキーワードは「異次元」です。
これから5年、10年後の動物病院のあるべき姿、新しい病院スタイルを「異次元」レベルで目指したいと思います。
もう一つあるのですが、そのキーワードは「平均的」です。
先ほどの「異次元」とは正反対の言葉ですが、これは動物病院の労働環境に関するものです。
一般的に週休2日制、週40時間労働、国民の休日、夏季休暇、冬期休暇、有給休暇・・・・・
加えて育児休暇や介護休暇、社員旅行や契約保養所・・・etc、福利厚生を含めたさまざまな労働環境があるのですが、
動物病院業界は非常に悪いです。
もっとも大事な給与体系も非常に劣悪で、イマドキの言葉を借りると「底辺」とよばれる業界の一つだと思います。
大きな動物病院に通院されている飼主さまであれば気づくと思うのですが、勤務している多くが「若い従業員」だと思います。
「若い従業員が多い」、ほぼイコール「長く勤務できる労働環境、給与体系ではない」というのは容易に考えることができます。
僕もそうでしたが、「このままでは将来設計が描けない」という理由でみな辞めていくため、勤務している従業員はみな若いのです。
年に1度、当院にも豊明市職員の平均年収が記載された広報が届くのですが、仮に公務員と同じ条件を満たそうとすると・・・
今の医療費の2倍以上をいただかないと「平均的な労働環境」は実現できないレベルです。
将来の夢に「公務員になりたい」というのが多い今の時代ですが、数字をみるととてもリアルに実感できます。
世間からみた動物病院の診療費は「高い」という評価が圧倒的であることは僕も十分に認識していますが、それでも実際は「若い従業員の使い捨てによって支えられた格安医療」と言う事ができるのが現実です。
公務員の待遇を平均と考えるかどうかは別ですが、僕以外の従業員含め「平均」を超える仕事をしている自負はあるため、そこを目指していきたいと思います。
すなわち「診療費を上げる」ことが必要になるのですが、今年のどこかで診療費をかえていくことになると思います。
政治でいうと「痛みを伴う」といわれることですが、まずはトップである自分からですよね(笑)
僕は移転を決めた平成25年の秋から1年間、給与を実質ゼロにしました。
紙の上では支給されているのですが、給与のすべてを会社にもどさないと会社がまわらないレベルまで追い込まれていたので、やむをえない判断でした。
今は支給できるようになりましたが、2年前の30%ダウンに抑えています。
他にもつい先日まで病院の外が未完成のままだったのですが、移転から約半年経過した先月にようやく再開しました。
この半年遅れたのも「限界まで追い込まれた」ためです。
以前「かつやのクーポン」の話をしたのですが、あの当時は本気でかなり追い込まれていて、今だからお話できる本当は・・・なんですね(笑)
また2年前からさまざまな物の価格が上昇していますが、当院ではごく一部を除き値上げをせず物価上昇をすべて負担してきました。
世間の流れと同様で、適切な価格になるような変更ですので、よろしくお願いします。
四季の森どうぶつクリニック
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