2023.05.05
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 6歳10ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1歳前から年中痒み(6年間)
〇アポキルは効果はあるが、下痢を起こす服用できず
〇減感作療法行うも改善なし
〇アレルギー検査(IgE&リンパ球)結果に基づいた食事療法を続けても改善なし
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは両腕の正面からの写真です。
毛がほとんど生えていません。
次に胸腹部です。
こちらも同じく毛が生えておらず、皮膚の色も良くありません。
胸部の拡大写真です。
腹部の拡大写真です。
左体側の写真です。
腕や大腿部も毛がごっそり無くなっています。
大腿部の拡大写真です。
最後に皮膚をかき分けた写真です。
アンダーコートがほとんどなく、スカスカしています。
【注目ポイント】
・地肌が見える
・脇から胸部にかけて毛が生えない
・後肢と股にも毛が生えない
・アンダーコートが少ない
・アンダーコートが2色になっていない
柴犬で一番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
毛並み異常があると皮膚トラブルを増やしたり、治りにくくなっているため最優先で治療することをオススメします。
【当院での治療】
〇被毛形成異常の改善
・投薬治療
・食事療法
・アロペシアGR +
それでは治療から3ヶ月後の状態と比べて見ましょう。
治療を始めてから10日弱ですでに痒みは1-2割まで減り、1ヶ月後には毛が生え始めました。
そして治療から3ヶ月後にはafterの写真の状態まで改善されました。
脱毛部分はなくなり、びっしりと密度のある黒いアンダーコートが復活しました。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 上林
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