2022.09.22
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は脱毛症のポメラニアンの子の症例です。
【症例】
ポメラニアン 6歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇昨年10月から毛がごわごわし、徐々に首とお腹の毛量が減っていると感じた
〇かかりつけでアロペシアXと診断が下り、特に治療はしていない
〇同じ時期に膿皮症も患い抗生剤を内服している
それでは、初診時の様子をご覧下さい。
こちらは胸のお腹の部分です。
毛量は一見あるように見えますが、毛束状になりゴワゴワしたさわり心地です。
先程の拡大写真です。毛束感やゴワゴワしている感じが写真から伝わります。
こちらはお腹の部分の拡大写真です。
次は身体側面のお写真です。
このお写真は首辺りを映しています。
この部分だけ顕著に脱毛が見られました。
初診では食事療法を開始し、約2週間後から投薬治療とスキンケアを開始しました。
初診から3ヶ月後、血液検査も挟みながら適宜状態をみながら投薬を調整し、首辺りの毛が生え始め、全体的にゴワゴワしていた毛がやわらく感じられるように。
さらに2ヶ月後には毛量が増えボリュームが出始めました。
元の状態まで改善されたため治療終了となりました。
それでは、フワフワに戻った姿をご覧ください。
正面の写真からでも毛がフワフワしているのが分かります。
全体的に毛量が増え毛束感も無くなりました。
拡大写真です。
お腹の部分の拡大です。皮膚が見えていた部分が毛で覆われています。
身体側面です。フワフワモコモコですね。
脱毛が顕著にみられた首の部分も綺麗に生えそろっています。
全体的に毛が増えただけでなく、密になりポメラニアンらしい姿に戻れました。
アロペシアXは治療の正解がないため、効果が出るまで時間を要したり、全ての子がこの子のような結果となるわけではありません。
ですが、もし積極的な治療に興味があり試してみたいという方がいらっしゃいましたら是非当院にご相談ください。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 上林
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