脂漏症・マラセチア性皮膚炎では、皮脂やマラセチアをコントロールし、皮膚炎を改善することを目的として治療を行います。
一般的には、次のような治療を組み合わせて行います。
薬用シャンプー
余分な皮脂やマラセチアを洗い流し、皮膚を清潔に保ちます。
抗真菌薬(外用薬・内服薬)
増殖したマラセチアを減らし、皮膚炎の改善を図ります。
保湿・スキンケア
皮膚バリア機能を補い、乾燥や刺激から皮膚を保護します。
痒み・炎症を抑える治療
アポキル、ゼンレリア、サイトポイントなどを用いて、痒みや炎症をコントロールします。
外用薬・耳の治療
皮膚や耳の状態に応じて、外用薬や点耳薬などを併用することがあります。
これらは、現在起きている脂漏症やマラセチア性皮膚炎を改善するために重要な治療であり、多くの犬で症状の改善が期待できます。
一方で、これらの治療は現在起きている脂漏症やマラセチア性皮膚炎を改善することを目的としており、背景にある原因そのものを治療しているわけではありません。そのため、治療によって一時的に改善しても再発を繰り返す犬も少なくありません。その理由については、次の章で解説します。