2025年10月7日に千葉市動物公園(所在地:〒264-0037千葉県千葉市若葉区源町280、園長:鏑木一誠)と締結した協定に基づく取り組みの一環として、2026年3月18日に屋外展示場への樹木(ケヤキ)の設置を実施しました。ゴリラのペアリング(繁殖に向けた個体同士の関係構築)を進める千葉市動物公園では、展示環境の改善が重要なテーマとなっており、屋外展示場への樹木設置など、より自然に近い環境づくりに着手しています。
本取り組みにより、ゴリラ本来の行動を引き出し、より快適に過ごせる環境づくりに寄与するとともに、来園者が動物の生態や環境について学ぶ機会の創出にもつなげてまいります。
現在、同園ではゴリラ2頭のペアリングが進められています。ゴリラのペアリングは非常に繊細で、環境やストレスの影響を大きく受けることから、こうした環境整備が成功の鍵を握ります。ゴリラが本来持つ「登る」「休む」「移動する」といった自然行動を引き出す環境を整えることを目的に、この度屋外展示場への樹木(ケヤキ)の設置を実施しました。
従来の展示環境に比べ、より立体的で変化のある空間をつくることで、個体同士の距離の取り方や関係性の形成に寄与してくれることを期待しています。
また、このような環境整備の取り組みを来園者に伝えることで、動物が本来どのような環境で生きているのかを知るきっかけとなり、動物福祉や生態系への理解を深める教育的役割も担っています。
千葉市動物公園が「展示場を生息環境に近づけ、野生本来の生態を引き出す取り組み」と「ゴリラの未来を紡ぐ学術的知見の獲得・活用を目的とする取り組み」を大きなテーマとして掲げ、現在のゴリラ飼育環境を改善し、動物福祉の向上、ゴリラ本来の行動の発現を促し、行動変容や効果を学術的に検証することで、新たな知見を獲得し、今後のゴリラに対する飼育技術向上とゴリラ展示場の整備に活かしていくことを目的としているプロジェクトです。
千葉市動物公園では、同一展示場内でのゴリラ2頭の一般公開が予定されています。(時期未定)
現在(2026年4月)は休園日の同個体のペアリングが進められており、その経過次第では、同じ屋外展示場での公開が実現する可能性があります。
こうした取り組みを通じて、来園者がより自然に近い形でゴリラの姿を観察できる環境づくりが進むことが期待されます。
また、当院では動物の行動の幅を広げるための支援や、日々の健康状態を把握するための設備に関するサポートなどを検討しています。動物がより自然に近い形で生活できる環境を整えると同時に、健康管理の質の向上、行動診療で培った知見をもとにこの活動へつなげていきたいと考えています。
四季の森動物クリニックが主体となり、動物福祉の視点から、動物と人がより良い関係を築くための取り組みを行うプロジェクトです。動物医療の知見を活かし、教育や発信を通じて動物の未来につながる活動を展開しています。
詳細:よりそい Life with – 人間社会に暮らす動物と未来を担う子どものためにできること(四季の森どうぶつクリニック)
千葉市動物公園は、「種の保存」や「教育・環境教育」を重視する動物園です。
動物を通じた学びや発信に力を入れており、その知見と発信力を活かした連携を行っていきます。
報告作成者 卯尾
